根管治療

根管治療とは

アメリカやヨーロッパでは大変重視されていて、日本ではあまり熱心に治療されることが少ない治療法に「根管治療」があります。歯の中心にある歯髄(歯の神経や血管などの組織)を抜いた後の処置のことで、この処置をしっかり行っていないと歯の根の先の骨をこわして、膿(うみ)を作ることもあり、いつまでも腫れや膿が出るといった症状の原因になります。また、上の歯では上顎洞という空洞に膿がたまり、耳鼻科や眼科の病気に影響が出ることもあります。

同じ歯の根管治療を繰り返し行うと、根管の内面を削るために歯質が薄くなり、歯の根が割れやすくなることもあります。当クリニックでは、特にこの根管治療を重視して研究し、その研究成果を多数の文献に発表しています。

根管治療の流れ

1.深い虫歯によって根管が細菌に感染していると診断した場合は、電気的に正確に歯根の長さをはかり、X線撮影も行い、治療の範囲を決定します。これを「根管長測定」と言います。

2.1の決定により、リーマーやファイルという器具を用いて、歯髄腔および根管の感染した象牙質等を丁寧に除去します。

3.殺菌薬を入れて根管を完全に蓋することで、根管内を殺菌することができます。

4.歯髄腔および根管を生物学的親和性を有する素材で緊密に充填します。これを「根管充填」と言います。

5.当院では土台となるコアは、治療した根管がわれにくくなる主に「ファイバーコア」を使用します。

6.最後にセラミック製または金属製のクラウンで歯をかぶせて修復を完了とします。「膿のあと」は、根管治療が完了すると少しずつ骨が再生します。

根管治療について

根幹治療を大きく分けると、「➀傷んだ歯髄を麻酔を行って取る方法」と「➁歯髄が死んでいて根管が感染を起こしている場合」は、その感染の原因物質を取る方法があります。

➀と➁は、いずれも正確な根管の長さを測り、根幹の内部を削り、消毒・殺菌を行ってその空間を緊密で正確に埋戻します。

この治療が不完全だと、炎症や痛みの再発を繰り返すことになります。

そうならないためには、「X線」や、場合によっては「CT」の検査や「歯科用顕微鏡」も必要となります。また、治療を行う歯の内部に唾液や湿気が入らないように、「ラバーダム防湿法」という装置も必要になります。

当院では、これらを使用してやり直しの少ない根幹治療を行っております。

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