歯の移植 症例2 76歳・女性
歯の移植
歯を抜かなければいけなくなったケースでも歯の移植を行える場合があります。
図1
初診の時の右下のブリッジ。
左の大きな歯(第二大臼歯、7⏋)の冠の下が虫歯により黒くなっている。抜歯をする以外に治療法がない。(1999.10.19)
このような患者さんは7⏋を抜歯して、部分入れ歯を入れることが多いが、この症例では、下の顎の内側に大きな骨の塊(骨隆起)がある為に、部分入れ歯を入れるためには、この骨隆起を手術しなければならない。
図2
同じ患者さんの右上の奥歯の写真。この写真の左端が親知らず(第三大臼歯)であるが、下の歯とは噛んでいないので、この歯は下顎の第2大臼歯を抜いた跡に移植する計画をたてた。(1999.9.25)

図3
図2の第三大臼歯を図17の第二大臼歯を抜いた跡に移植したところ。(2000.8.8)
図4
図3から約3年1ヶ月後のX線写真。移植した歯はその後異常がないので治療を完成させ、新しいブリッジが入っている。(2003.9.2)